クローズアップメモ

 令和7年度岐阜山県保護区保護司会の活動が始まるにあたって、一言ご挨拶申し上げます。
 地域の皆様には平素より、当会の活動にご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
 今年度は2年任期の役員の改選もあり、新たな役員構成による事業に期待を寄せるものでもあります。

 さて、この1年を振り返ってみますと、昨年は度重なる災害や事件が起き、皆様の不安を煽るとともに、ご家族の皆様には大変なご心配をおかけすることとなりました。
 このことについて、私たち役員も対応に手をこまねいておりましたところ、岐阜保護観察所長の発案により、岐阜市長、山県市長に要望書を出させていただくこととなり、両市長には快く受け入れていただき、応援メッセージとともに、新たな面接会場のご提案など、多くのご支援を頂き、私たちの活動の選択肢を広げていただきました。この場をお借りして、改めて感謝申し上げます。そして、私たち保護司の活動が私たちだけでなく、多くの方々によって、支えられ、見守られていることを再確認した年でもありました。

 さらに、“社会を明るくする運動”が第75回目を迎えるほか、6月には拘禁刑の創設や刑の執行猶予制度の充実を内容とする刑法等の一部改正の施行が予定されるなど今後の更生保護制度の充実に向けた重要な一年となります。
 また、“持続可能な保護司制度の確立に向けた取り組み”では、昨年10月に法務大臣に対して報告書が提出され、デジタル化の推進等をはじめとする保護司の活動基盤の整備の推進、保護司適任者確保のための取り組みの強化、保護司の社会的認知・評価の向上を図るための国内外への広報・啓発等の諸課題に対し、適切な取り組みを目指すことなど、今後の更生保護制度の充実とともにより安全に保護司活動ができるよう環境の改善に期待できるものと思われます。

 結びになりますが、地域の皆様には、当会の事業活動につきまして、引き続きご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。

岐阜山県保護区保護司会
会長 小川 一博


令和6年度 岐阜山県保護区保護司会 総会 令和6年4月24日(水)

 我が国の犯罪、特に少年非行の現況は、その発生件数が依然として高水準にありその内容も凶悪事件が後を絶たないばかりか、窃盗事犯や薬物乱用事件も多発し、無職少年による非行の増加等が認められ、その動向は予断を許さない状況にあります。
本会は、この現況を踏まえ、保護司としての使命を一層認識し、資質の向上と組織の充実を図り、各部会・各委員会を通して下記の活動を実施します。

  • 1 犯罪予防活動の推進
  • 5 協力組織との連携の促進
  • 2 処遇支援活動の推進
  • 6 会員相互の親睦活動
  • 3 各種・研修の実施・協力
  • 7 その他
  • 4 保護司会連合会等との連携

主な年間行事

4月 岐阜山県保護区保護司会総会
第1回定例研修「更生保護を取り巻く最近の動向について」
5月
6月 “社会を明るくする運動” 岐阜市 推進委員会
“社会を明るくする運動” 山県市 推進委員会
“社会を明るくする運動” 山県市 街頭啓発活動
7月 “社会を明るくする運動” 岐阜市 街頭啓発活動
書写・書道表彰式
“社会を明るくする運動” フラッグアート掲示
8月
9月
10月 統一自主研修(岐阜県図書館)「プリズンサークル」鑑賞予定
“社会を明るくする運動” 金華山トレッキング
11月 第2回定例研修「性犯罪者対象者の処遇について」
顕彰式典(瑞浪市総合文化センター)
12月
1月 第3回定例研修「報告書の書き方と面接について」
作文コンテスト表彰式 山県市「未定」
2月
3月 

サポートセンター

保護司・保護司会が地域の関係機関と連携しながら、地域での更生保護活動を行う拠点として、平成23年度より、岐阜県更生保護会館内に設置されております。
更生保護に関する身近な相談役としてご利用ください。

機能

  • 保護観察処遇・活動の支援
  • 地域の機関・団体とのネットワークを活用した犯罪・非行防止活動
  • 保護司へのサポート
  • 地域への更生保護活動に関する情報提供

ご利用時間と問い合わせ先

平日9:00〜16:00(保護司が常駐しております)
岐阜山県保護区保護司会 岐阜県更生保護会館内
電話 058-264-9331

故吉田左源二東京芸術大学名誉教授のデザインによるもので、18枚の菊の花弁にひまわりと旭日が重ね合わされ、輪郭の輪には人の輪が、紅地には人の心・熱情が表されています。

黄色い羽根について

「黄色い羽根」を本運動への賛同のしるしとして、第61回運動から正式な広報資材として活用することが確認 されました。「黄色い羽根」は、長崎地区保護司会が考案し、第58回の運動から取組を始めたもので、運動のシンボルマークであるヒマワリと、刑期を終え出所した男性をあたたかく迎える夫婦愛を描いた映画「幸福の黄色いハンカチ(昭和52年、山田洋次監督)」にヒントを得て作られたものであり、全国各地に広がりを見せています。